World Prematurity Day 2025 世界早産児デー2025 11月17日 ~ 小さく生まれた命に寄り添う日 ~ 世界早産児デーに寄せて 日本各地のあたたかな取り組みをご紹介します

世界 早産児デー 11月17日 世界で生まれる赤ちゃんの10人にひとりが早産です powered by GFONI global foundation newborn infants世界 早産児デー 11月17日 世界で生まれる赤ちゃんの10人にひとりが早産です powered by GFONI global foundation newborn infants

「世界早産児デー」ってなに?

毎年11月17日は「世界早産児デー」。この日は、予定より早く生まれた赤ちゃん(早産児)とそのご家族が抱えるさまざまな課題に目を向け、理解と支援の輪を広げるための国際的な記念日です。
この取り組みは、2008年にヨーロッパの家族団体が始めたもので、今では世界100カ国以上でイベントや啓発活動が行われています。
また、「ソックスライン」というイラストも象徴的です。10足の赤ちゃんの靴下のうち1足が紫色になっていて、「世界中で10人に1人の赤ちゃんが早産で生まれている」ということをキービジュアルとして伝えています。
2025年には、世界保健総会が公式の世界保健キャンペーンとして承認し、世界早産児デーはWHOの年間スケジュールに追加されました。

World Prematurity Day 17 November 1 baby in 10 is born premature. Worldwide
日本での取り組み日本での取り組み

日本での取り組み

日本でも多くの医療施設や自治体が参加し、病院や公共施設がシンボルカラーの紫色にライトアップされるなど、さまざまな工夫でこの日を盛り上げています。
日本周産期・新生児医学会では、この記念日を通じて、周産期医療や新生児医療への関心を高めるとともに、早産児とその家族への理解と支援を深めるための啓発活動やイベントを支援・展開しています。
これらの取り組みを通じて、医療関係者だけでなく一般の方々にも広く情報を届け、世界早産児デーに関心を持っていただくことで、理解と支援の輪がさらに広がることを目指しています。

理事長メッセージ

世界早産児デーとは — 背景

世界早産児デーは、毎年 11月17日 に定められている国際的な記念日で、早産で生まれた赤ちゃんとその家族を支援する機運を高め、社会での理解・啓発を促す目的があります。シンボルカラーは「紫」。紫色の靴下やリボンなどを使った啓発、また医療現場での装飾やライトアップなど、医療者、家族、社会が一体となってメッセージを発信します。早産児は、一般に妊娠37週未満で生まれた児を指します。早産児に限らずNICUで管理された新生児は、その後も永続的な呼吸や栄養、発達などさまざまなフォローを必要とすることがあり、出生後の医療・ケア体制が重要です。

JSPNM における取り組みの現状・活動内容

「世界早産児デー」の学会としての推進

JSPNM は、世界早産児デーを「学会として積極的に推進」することを明言しています。推進にあたり、まずは会員を対象とした全国アンケートを実施。これは「どの施設・関係者がすでに取り組んでいるか」「今後取り組みを予定/検討しているか」を把握するためのものです。今回我々の取り組みでは、全国各地で繰り広げられている取り組み内容を、学会として発信・共有することで、「全国的なムーブメント」として早産児支援および理解の拡充を目指しています。

田中守
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会 理事長 田中守

世界早産児デーワーキンググループ
委員長メッセージ

世界早産児デーを通して、多様な立場にある方々がお互いを思いやり、早産や周産期医療における当事者家族の課題や負担に対する意識を高め、すべての子どもと家族が自分たちらしく暮らせる社会の実現へとつながることを願っています。

世界早産児デーを通して、多様な立場にある方々がお互いを思いやり、早産や周産期医療における当事者家族の課題や負担に対する意識を高め、すべての子どもと家族が自分たちらしく暮らせる社会の実現へとつながることを願っています。

田中守
世界早産児デーワーキンググループ 委員長 有光 威志

国内各地域・施設での取り組み

日本全国で行われているさまざまな活動をご紹介します。
地域ごとの取り組みや施設の工夫を通して、早産児とそのご家族を支える
温かな輪が広がっていることを感じていただければ幸いです。

  • 岩手県

    岩手医科大学附属病院

    NICU入り口にスタッフと関連部署·ご家族からのメッセージを風船や手編みの花などで彩りました。リボンをネームプレートに装着して啓発しました。

  • 栃木県

    獨協医科大学病院

    毎年、ライトアップを行っています。何もない静かな壬生町にとても映えています!

  • 千葉県

    千葉大学医学部付属病院

    千葉大学では早産児の未来を明るく照らすよう千葉市ポートタワーのライトアッ プと病棟の飾りつけを行いました。

  • 千葉県

    松戸市立総合医療センター

    病棟の入り口を紫の風船で飾り、外来スペースに赤ちゃんたちの手型足型アートと、おむつとマンシェットの各サイズを展示しました。

  • 千葉県

    東京女子医大八千代医療センター

    家族会主催のリトルベビー写真展、病院建物のライトアップや、病院食のトレイに世界早産児デーのカード配布を行いました。

  • 東京都

    東京都立小児総合医療センター

    当院では、卒業生の写真展、医療従事者や来院された皆様からいただいたメッセージ展の他、足形アートの作成を行いました。また東京都と協力して、世界早産児デーの普及啓発イベントを実施してます。

  • 東京都

    都立墨東病院

  • 東京都

    国立成育医療研究センター

    「せいいくあかちゃんの日」と題して11月4日~17日の期間、応援メッセージを1日1本、合計10本の動画をYouTubeで発信しました。
    メッセージ動画は以下よりご覧ください。
    →11月11日はせいいくあかちゃんの日

  • 長野県

    長野県立こども病院

    「小さな勇気に、大きな光を」
    長野県立こども病院NICUでは国宝松本城のライトアップを実現しました。今回は患者家族会の「ひめりんごの会」、こども病院の付き添い家族に美味しいお弁当を提供くださる「ランチテラス」の協賛をいただきました。NICU病棟ではひめりんごの会の皆様のメッセージや、保育士の皆さんに紫色のデコレーションをしていただきました。

  • 静岡県

    浜松医療センター

    浜松市の周産期施設が一つになって、子ども達と家族を応援するために、心を込めて浜松城を照らしました。
    浜松医療センター、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院ほか市内の周産期施設。

  • 滋賀県

    滋賀医科大学小児科

    みんなの想いが、頑張っている早産児とその家族に届きますように!

  • 滋賀県

    日本赤十字社 長浜赤十字病院

    今年度初の試みとしてリトルベビーサークル「滋賀のCOAYU」様にご協力いただき、病棟廊下で写真展を開催しました。

  • 鳥取県

    鳥取大学医学部附属病院

    院内ではポスターや家族メッセージの展示、また家族会が県の支援を受け県内各地で写真展も実施しています。

  • 香川県

    NHO四国こどもとおとなの医療センター

    香川県リトルベビーサークル「ぴっぴっ子」の活動により高松シンボルタワーがライトアップされ、医療者発信ではなく当事者発信の早産児デーとなりました。ぴっぴっ子の皆さん本当にありがとうございました!

  • 宮崎県

    宮崎大学医学部附属病院

    ①宮崎県庁(ライトアップ)
    世界早産児デーに因んで11月17日夕方5時から宮崎県庁のライトアップが行われました。
    ②宮崎大学医学部附属病院 世界早産児デー写真展2025
    宮崎リトルベビーサークル結〜ゆう〜の皆さんのご協力のもと、11月17日〜28日に病院玄関口で写真展が開かれました。

  • 熊本県

    福田病院

    赤ちゃんとそのご家族の未来へ、希望の光が届きますように。

2024年の活動はこちら

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